宗教者はとても難しい立場だと思う。
誰も成し遂げていない、もしくは非常に難易度が高い理想を人に説く立場だからだ。
そうなると、周りの人はあなたはどうなのか?と疑問や批判の思いが出てくる。それをうまく治めないといけないのだ。
また周りが言わなくても、自問自答することになる。お前はどうなのだと。
そのような生活はとてもストレスがかかる。だんだん人が幻滅するような思いや言行が出てくるようになる。
なので宗教者の立場を離れる。離れさせられるということになってくるのだ。
理想なんて信じるのは辞めろ。現実に妥協して、周りに合わせて生きていけと。
宗教者をやり続けるほど、自他による厳しい声が聞こえて、自分に自信をなくしていくし、理想の難しさに思い知らされる。
それでもやるのはカタチだけでやっていくか、馬鹿のような人生を覚悟してやっていくかで、どちらも難しい道である。
信仰の道ほど難しいものはないと思う。